こんにちは！

『知っておきたい繊維の知識(素材編）』（ダイゼン㈱）より
ご紹介していきたいと思います。

【動物繊維は羊毛が主】より
動物繊維には、羊、山羊、ラクダ、ウサギなどの動物の体毛と、
蚕など蛾類の幼虫がつくる繭から作り出した繊維があります。

動物の体毛には、皮膚を保護する剛毛（ヘア）と、保温のための
柔毛（ウール）があります。冬季に密生していた柔毛は春に
なると抜け落ちて夏毛になり、冬毛から衣料用の繊維が採取され
ます。

繊維製品品質表示規程では、羊毛、カシミヤ、モヘア、キャメル
（ラクダ）、アルパカ、アンゴラの６種類が指定用語となっています。

羊は繁殖力に優れているので、家畜として飼育され寒冷地に
生息するものほど細くて柔らかく、保温力に優れた毛をもっています。

絹は、桑の葉を食べ、室内で飼育される家蚕の繭から採取され
やさしい光沢に富んだ糸になります。

さて、蚕を飼ってその繭から生糸（絹）をつくる産業を養蚕業
（ようさんぎょう）といいまが、かつては日本の主要産業でした。

明治時代には隆盛期を迎え世界一の生糸の輸出国になり、1935年

（昭和10年）前後にピークを迎えたそうですよ。
その時代からまだ100年も経ていないことを考えると、繊維素材の

変化のスピード感を感じます。

それではまた次回に続きます～♪