環境に配慮した素材の開発が進んでいますが、
高級車素材にもそうした素材の採用が広がっています。
自動車といえば、脱炭素社会に向けハイブリッド車
(HV)や電気自動車(EV)といったといった自動車への
シフトが加速しています。もう一方では、環境やSDGs
(持続可能な開発目標)への配慮は動力だけではなく
素材面でもリサイクル素材の採用が広がっています。
独ポルシェでは、車内フロアマットには漁業で使われ
ていた網などを再利用した素材や、シートやハンドルなど
内装には皮革素材を一切使用しないオプションを選ぶ
ことができます。
同じく独メルセデス・ベンツでは、内装にペットボトル
からつくられた人工皮革を使用したり、天井部分に海洋
プラごみを再利用した布繊維を採用し、リサイクル素材を
積極的に取り入れています。
独BMWも、ペットボトルなどのリサイクル素材の採用、
英ベントレーでは蒸留酒を作る過程で出るブドウの搾りかす
から作った人工皮革を使ったり、フロントパネルの木材には
倒木を使用するなどしています。
トヨタでは、高級車レクサスで内装やハンドルに竹素材を
使用するなど環境にやさしい素材を取り入れています。
リサイクル素材を積極的に取り入れていくメーカーの
考えは、動力だけではなく、そういった車の素材にも注目
しながら環境に配慮した車を選ぶ顧客が増えているという
ところに訴求しているのでしょうね。
自動車部品は高い安全性や耐久性を求められますが、
リサイクル素材はそれをクリアし、技術の革新と市場の
ニーズに今後も対応していくと思いますー。