屋外の活動シーンにおいて、着ている服を軽くタップするだけで
リアルタイムで位置情報が表示され、服がナビゲーションを
してくれる。服でニュースをチェックし、情報を送受信し、
メモをとる・・・
想像に過ぎなかった光景が近い将来、人々の日常になるかも
しれませんー。
中国の復旦大学高分子化学学部の研究チームがディスプレイの
製造と織物の製織プロセスの融合に成功し「着るディスプレイ」を
開発したという記事を目にしました。
織物の製織プロセスにおいて、タテ糸とヨコ糸の交錯は
おのずとディスプレイのピクセル配列に似たドットアレイを
形成することができ、研究チームはこれをヒントに2種類の
機能性繊維の開発に目をつけたそう。
これは、発光活性材料をもつ高分子複合繊維と、透明で
導電性を持つ高分子ゲル繊維のこと。この2者の織物生産
プロセスにおけるタテ糸とヨコ糸の交錯によって新型
フレキシブル織物を実現したというわけです。
つまり、発光タテ糸と導電ヨコ糸の交錯でできていて
交流電圧を加えると接合ポイントで電界によって刺激され
発光ピクセルを形成しています。
ディスプレイ織物は折り曲げ、引っ張り、押さえつけに
より何度も変形しても安定的な明度を保ち、洗濯機による
100回ほどの洗濯にも耐えられるとのこと。
ディスプレイの研究は新たな世界を感じますね~