こんにちは!
『知っておきたい繊維の知識(素材編)』(ダイゼン㈱)より
ご紹介していきたいと思います。
【リネンとラミー】より
樹木や草の繊維細胞にはセルロースが多く含まれています。
このなかには比較的容易に繊維として取り出せるものと、
不純物を化学的に処理をしないと取り出せないものがあります。
取り出せる繊維のうち、糸をつくるのに適当な長さがあり、
衣料用として使用できる代表的なものには亜麻(リネン)と
苧麻(ラミー)です。
品質表示規程ではこの2種類だけが「麻」として表示することが
許されていますが、このほかにも使われていることがあります。
大麻は麻薬の取り締まり対象なので自由に栽培することは
できませんが、古代の日本では衣料用繊維として上布と呼ばれる
織物の材料となり神職の衣装をつくっていました。
沖縄地方で産出される芭蕉布は、バナナと同系植物である
芭蕉から採取した繊維を糸にして製織されています。
このほか、バナナ繊維、パイナップル繊維、羅布麻(ロー
プーマ)などがあります。
自然に生育する植物から採取される繊維には、化学繊維には
ない天然の恵みを感じますね~。
それではまた次回に続きます~♪