こんにちは!
『知っておきたい繊維の知識(素材編)』(ダイゼン㈱)より
ご紹介していきたいと思います。
【亜麻と苧麻】より
亜麻は温帯から亜寒帯に生育する一年生の植物で、植物名と
採取した繊維を「フラックス」糸と織物を「リネン」といいます。
春に種をまき夏に1mほど生長した茎を収穫して繊維を取り出し
ます。緯度の高い地方で栽培され、日本では北海道開拓のために
導入された歴史があります。
一方、苧麻(ラミー)は温帯から熱帯にかけて生育する多年生の
植物で、暑い地方では25m以上に生長した茎を年に3~4回収穫する
ことができます。
日本でも比較的古くから衣料に用いられ、換金植物として
各地で栽培されました。
亜麻と苧麻の繊維は真っ直ぐで中空孔があり、側面に亀裂や
節があって綿のようなねじれはありません。
特長としては、綿よりも水を多く吸収しよく放出するので
熱の発散がよく、夏の衣料に最適です。
また、引っ張りに対しても綿より強度は優れていますが
伸びにくい面があります。
天然繊維のなかでも麻素材のファンはとても多い印象です~
それではまた次回に続きます~♪