こんにちは!
『知っておきたい繊維の知識(素材編)』(ダイゼン㈱)より
ご紹介していきたいと思います。
【毛織物の仕上げ】
仕上げ・・・整理(finishing)ともいう。
毛織物は織機で織られたばかりの織物を生機(きばた)といい、
ごわごわして、紡績油などで汚れているので毛織物の整理は
洗絨(せんじゅう)から始まります。
洗絨の目的は洗うだけではなく、紡績や織で与えられた歪み
を取り、柔らかくし、希望の風合いに合わせるために適度な
縮絨を与えます。
洗絨機は目的に合わせて様々なものがあります。
整理の工程は精錬工程と仕上げ工程に分けられます。
精錬工程は、毛焼―洗絨―湯伸―脱水―乾燥―中間検査
という工程があります。
仕上げ工程は、毛剪―ブラシ―蒸絨―検反―反巻―包装
という工程があります。
目的に合わせてこれらの組み合わせにより織物の風合いが
得られますが、その組み合わせによる設計は1000種類以上
あると言われています。
加工機の組み合わせはとても奥が深いですね~♪