アパレル企業が環境負荷の低減を目指し連携を強めている
ようです。
大量生産・大量破棄が当たり前とされてきたファッション
業界ですが、消費者の環境意識の高まりを受け、業界を
あげての対策が求められています。

４月に環境省で開かれた「『ファッションと環境』勉強会
成果報告会」では廃棄衣料を回収するための官民連携体制の
構築や、衣料リサイクルのためのインフラ整備と技術開発
支援など今後コンソーシアムで取り組むべき課題を提言した
ようです。

大量生産・退路湯廃棄が当然の商習慣となっていた服飾
業界のもたらす環境への悪影響は深刻で、環境省によると、
廃棄された衣類のうち、再利用されているのはわずかに
５％。残りの９５％が焼却か埋め立てによって処分されて
おり、その量は年間４８万トンにものぼるとのこと。毎日
トラック１３０台分に相当するというのですから驚きです。

政府は４月、カーボンニュートラルに関連した「地域
脱炭素ロードマップ」の骨小案を発表し、案にはファッ
ション業界に関連する内容も盛り込まれ、具体的には
製品サービスの二酸化炭素（CO²）排出量の可視化と
循環型ファッションの促進が明記されました。

コンソーシアム参加企業によってはCO²排出量や水の
使用量の表記や、独自の技術を使って衣類を再び再利用する
取り組みを進めており、企業を超えた業界の連携を強めて
行く必要がありそうです。